「医療否定本に殺されないために」 /第81回 大阪QOLの会

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    医療否定本に惑わされないために」/第81回 大阪QOLの会

    長尾 和宏 先生(長尾クリニック院長)


    【医療否定本に惑わされないために 講演のご報告と感想】


    梅雨時曇りの一日、今回はベストセラー著書多数の長尾先生の講演!
    リピーターの方も初参加の方も多くいらっしゃいました。



    長尾先生からのメッセージ・・

    「患者よもっと賢くなれ!」

    →本当の意味での自己決定
    (IC:informed consent)

    「医師よもっと寄り添え!」

    →語り合い、理解しあう医療へ
    (NBM:Narrrative based medicine)

    この力強い言葉が心に響く、

    いくつものお話が展開されました。



    『「医療否定本」に殺されないための48の真実

    ―“がん放置療法”で後悔する前に、

    必ず読んでください。』より、

    多くの固形がんについて

    「早期発見、治療」は本当である。
    メディアにより、異論・極論が

    囃され取り上げられているため、
    「本当のこと」を見失ったら

    どうなるのか?
    医療否定本




    そこで、『迷っている方、必読の書

    「抗がん剤が効く人、効かない人」』より、


    化学療法、いわゆる抗がん剤を

    「受ける権利」がある。

    極論をカルト信者のように

    妄信してはいけない。

    現在は、効果を事前に

    予測できる抗がん剤を使い、

    かつては非常に厳しい状況とされた

    末期がんにも「著効」することが

    可能になってきました。

    抗がん剤効く人





    そして、『抗がん剤 10の「やめどき」

    ― 大切なのは、

    やる・やらないではなく、

    いつ、やめるか?』


    がん専門医は、ギリギリまで

    抗がん剤治療を続けることがある。

    正しい知識を持ち、

    納得できる医療を受ける

    大切さについて、

    ストーリーは続きます。

    抗がん剤のやめどき


    遺伝子検査で合う薬が分かってきた!


    しかし、近年の遺伝子検査での

    更なる個別化は、

    差別や優生思想につながる

    紙一重のものでもあり、

    「あなたは若年性アルツハイマーに

    罹患する可能性を『今、知りたいですか?』」

    など、難題に直面します。


    一方、癌幹細胞を標的とした

    「がん幹細胞療法」が研究され、

    また違った治療法が

    開発される日が来ると

    予想されますが・・・


    やはり、現代の時点での真実は

    「極論と極論の間、

    すなわち中庸にある」

    個々に合った病気との

    付き合い方にあるようです。





    最後に、安心して

    「今」を生きるために。

    がん患者と病院を

    コミカルに描いた

    伊丹十三 脚本監督『大病人』(1993)

    からの一部より、

    患者と医療のあり方について

    話が進みます。


    WHOの定める「緩和医療」とは、

    生命を脅かす疾患による

    問題に直面する患者と

    その家族に対して、

    痛みやその他の身体的、

    心理的、社会的な問題、

    さらにスピリチュアル

    (宗教的、哲学的なこころや

    精神、霊魂、魂)な問題を

    早期に発見し、

    的確な評価と処置を

    行うことによって、

    苦痛を予防したり

    和らげることで、

    QOL(人生の質、生活の質)を

    改善する行為である。

    患者会名である

    「大阪QOLの会」に合わせたテーマ!




    『町医者と大病院の賢い使い分け方

    「大病院信仰」どこまで続けますか

    「人間・生活」を診る

    「かかりつけ医」の見つけ方』


    在宅医療について、幸せについて、

    色々と考える機会になりました。

    大病院





    内容盛りだくさん!

    あっという間の講演でした。


    事実と仮説が混沌とした

    情報が多いこの時世、

    情報を選り分け、

    最新の「がんの基礎知識」を学び、

    賢い患者でありたいものです。


    (患者ボランティア:abe)







    8月は年一回の大会

    第11回 なにわ乳がんを考える会』

    日時:2014年8月2日(土)
    会場:梅田スカイビルタワーウエスト36階


    次回の大阪QOLの会は、2014年10月11日(第2土曜日)です。

    テーマ:医療者とのコミュニケーションの取り方
    講師 :椎野 育恵 先生
    (淀川キリスト教病院 がん化学療法看護認定看護師)
    です。

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