「乳癌治療と免疫療法」/第77回 大阪QOLの会

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    「乳癌治療と免疫療法」

    高尾信太郎先生(兵庫県立がんセンター乳腺外科)


    高尾信太郎先生

    【感想とご報告】

    「免疫療法」というコトバは私達がん患者にとって

    とても気になる「響き」をもっています。

    患者会の中でも

    「これはいったいどんなものなのでしょう」

    と話題になることがありました。

    今回高尾先生が

    「どんなものなのか」を詳しく解説してくださいました。

    化学療法とワクチン療法の効果の違いや

    米国で認可を受けた前立腺がんの免疫療法薬のお話など

    盛りだくさんの内容でした。

    (みんなで驚いたプロベンジの値段は

    900万円だったそうです。

    それでも高いですが)


    講演が終わった後で

    あらためて先生に

    「免疫療法」について質問してみると

    とてもやさしく説明してくださいました。

    「免疫とは、自己と非自己を見分け、

    非自己によって生じる『疫=不具合、病気』を

    『免れる』調節システムです。

    自己組織に対しては、

    免疫細胞が攻撃しないようにできています。

    この調和のとれたシステムがくずれたのが

    アレルギーであったり自己免疫疾患です。

    がんは、自分の細胞からできてくるものなので、

    それを非自己と認識して

    やっつける免疫療法は非常に難しい。

    色々工夫されていますが、

    免疫が働きすぎてもいけないし、

    弱すぎてもいけない。

    そのさじ加減が難しく、

    まだうまくいってないのが現状です」

    これでやっと私は少しわかった気がしました。


    「日本乳癌学会編 乳癌診療ガイドライン2013」には

    「乳癌の進行抑制や延命効果のある補完・代替療法は

    存在せず行うべきではない」と明記されています。



    後半の質問コーナーには

    古谷先生、脇田先生、西田先生も登場されました。

    リンパ浮腫の予防法や抗がん治療の副作用、

    乳房再建の質問などが寄せられました。

    日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会の

    評議員も務めておられる高尾先生が

    再建治療の際に使用されることばの意味を

    ていねいに解説されました。


    今回は連休初日にもかかわらず

    大勢の方々が参加してくださいました。

    大阪駅周辺を循環するうめぐるバスが運行されるようになり

    梅田方面からのアクセスが便利になっています。

    10分ごとに運行されていて

    100円で乗れるちょっと便利でかわいいバスです。

    これからお天気や体調に合わせて

    利用してみるのもいいかもしれませんね。


    免疫力と抵抗力は

    同じではないことをおぼえて帰った一日でした。

    患者ボランティア 植田



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